保存会について
ご挨拶
鈴木ばやしを次世代へ繋ぐために
小平市鈴木ばやし保存会のサイトへお越しいただきありがとうございます。
「鈴木ばやし」は、昭和45年(1970年)5月に六代目、七代目の人達が継承する中で、小平市内に残る唯一の郷土芸能として小平市の無形民俗文化財に指定されました。現在は八代目に属する継承者が中心となって活動しています。
鈴木ばやしがこれほど長きにわたり受け継がれてきたのも、鈴木ばやしに関わられてこられた様々な方々の壮大なる理念とご尽力の賜と深く感謝申し上げます。
50年以上もの歴史を刻んでまいりしたが、過去を振り返れば、何度か存続の危機に見舞われてきました。
昭和30年代以降の小平では農地の宅地化や団地の建設など、農村から住宅地へ都市化が進みました。人々の生活様式や娯楽が変わるとともに、お囃子への関心が薄くなり、小平の村に伝わった江戸祭囃子は鈴木地区以外は途切れてしまいました。鈴木ばやしも、太平洋戦争中の中断や継承者の減少など、何度か消滅の危機に直面しました。
しかしながら、鈴木ばやしの文化的な重要性が評価され、小平市から無形民俗文化財に指定され、これと同時に小平市鈴木ばやし保存会が結成されました。保存会が中心となって賛助会費を募り、伝承や保存の協力をして鈴木ばやし連中が活動しやすい環境を整える活動に精力的に取り組んでまいりました。
昨今の少子高齢化の時代においては、民俗・文化を守り継承していくことは難しいことです。スマートフォンの普及をはじめとしたデジタル社会において、私たちを取り巻く環境は激変し、動画やSNSといった様々な娯楽コンテンツが巷に溢れています。このような時勢だからこそ、お囃子の真価が一層、問われてきているのだと強く感じております。
当保存会には、長きにわたり地域から愛され続けてきた鈴木ばやしの普遍的な価値を再認識して、これを伝承していく責務があります。地域の皆様や伝統芸能を守り続けている他の団体組織、企業様の英知を拝借しながら、ご来場いただけた皆様方に楽しんでいただける鈴木ばやしを一緒に創り上げていくことができれば幸いです。
今後とも「鈴木ばやし」と鈴木ばやし保存会をよろしくお願い申し上げます。
小平市鈴木ばやし保存会 会長 髙橋 信博
組織図
画像準備中
小平市鈴木ばやし保存会 令和6年度事業計画
1 後継者育成事業
- 後継者への指導は、年間を通じて毎週木曜日の午後6時から7時30分までの1時間半及び7時30分から9時までの1時間半、鈴木ばやし練習場にておいて行います。
指導:鈴木ばやし連中指導員
対象:基本的には前半は児童・生徒を対象にした青少年育成の社会貢献事業。後半は後継者育成事業とします。 - 新規入会者募集のための広報活動を行います。
2 定期演奏会
- 独自事業として、鈴木ばやしの伝承成果について発表の機会を設けます。
- 小平ふるさと村での春・秋のイベントその他の機会を作り、年数回の実施を予定しています。
3 施設の維持管理事業
- 練習場、屋台及び屋台倉庫の管理、並びに清掃等を行います。
- 火災等に備えて火災保険に継続加入します。
4 道具及び消耗品等の維持管理
道具類の修理及び提灯類の張替えを行います。
5 関係団体への加入
「小平市文化協会」及び「東京都郷土芸能協会」に加入し、他団体との交流を図り、活動します。
6 保存会理事会の開催
通常開催とします。